FreeBSD13.1R on Pinebook
https://gyazo.com/bd3943139503b07b1fd719a18b5727aa
空きがあったので、短い記事を作ってみました。
Tier1になったよ!!
Pinebookのプラットフォームであるaarch64が13.0RからTier 1になりました!!
Tier 1になると、バイナリでOSのアップデートができるfreebsd-updateが使えるようになります。
特に実験的な機能などを使わないのであれば、リリースを使ったほうが管理の手間は省けると思います。
Tier 1について、詳しくはこちら。
動作するSDカード用イメージ
以下の場所から、SDカードに焼いてあげればすぐに使えるイメージが手に入ります。
SDに焼くには、例えば以下のようにします。<your disk like:/dev/rdisk0>部分は、適切なディスクデバイスに変更してください。
code:shell
% xzcat < FreeBSD-13.1-RELEASE-arm64-aarch64-PINEBOOK.img.xz|sudo dd of=<your disk like:/dev/rdisk0> bs=1m
FreeBSDシステム情報
13.1Rでのシステム情報は以下のとおりです。
追加されたデバイス類
以下のデバイスが、13.1Rでは利用可能になっています。
CPU/GPUの温度: aw_thermal0
code:dmesg
aw_thermal0: <Allwinner Thermal Sensor Controller> mem 0x1c25000-0x1c250ff irq 33 on simplebus0
code:shell
$ sysctl -a |grep thermal
aw_thermal0: <Allwinner Thermal Sensor Controller> mem 0x1c25000-0x1c250ff irq 33 on simplebus0
dev.aw_thermal.0.gpu2: 28C
dev.aw_thermal.0.gpu1: 29C
dev.aw_thermal.0.cpu: 28C
dev.aw_thermal.0.%parent: simplebus0
dev.aw_thermal.0.%pnpinfo: name=thermal-sensor@1c25000 compat=allwinner,sun50i-a64-ths
dev.aw_thermal.0.%location:
dev.aw_thermal.0.%driver: aw_thermal
dev.aw_thermal.0.%desc: Allwinner Thermal Sensor Controller
dev.aw_thermal.%parent:
バックライトの操作: pwm_backlight0
これまでは、pwmデバイスのdutyを変えてバックライトの明るさを変えていましたが、バックライト用のpwm_backlight0デバイスができています。
詳しくは、backlight (8)を見てください。
code:dmesg
$ dmesg|grep pwm
pwm0: <Allwinner PWM> mem 0x1c21400-0x1c217ff on simplebus0
pwmbus0: <OFW PWM bus> on pwm0
pwmc0: <PWM Control> channel 0 on pwmbus0
pwm_backlight0: <PWM Backlight> on ofwbus0
バックライトの操作は、backlightで行います。明るさの指定は、%で与えます。
code:shell
$ sudo backlight -f /dev/backlight/pwm_backlight0 100
現状で残念なところ
現状で残念だと思うことは、以下のとおりです。
https://gyazo.com/82dc17e18764016339a0a70b9eba1955
やっぱりキーボードに関しては…
「"」や「'」がファンクションキー(Fn)必須なのはつらい。
NetBSDとは違って、Fnキー用のuhidが生えないので、Fn+ファンクションキーの機能がほとんど使えない。
やっぱり、左右ボタン同時押しでは、マウスの中ボタンが使えない。
NetBSDではできているHDMIからの外部ディスプレイ出力ができない。
おわりに
Pinebook用のFreeBSDは、徐々に進化しています。
リリース時にPinebook用のイメージも提供されているので、簡単に試すことができます。
13.1Rはかなり安定してきている印象があります。
Tire 1に入ったことで、アップデートも簡単にできるようになっています。
みなさんも使ってみませんか?
おまけ: FreeBSD on Pinebook Pro !!
Pinebookの性能向上版のPinebook ProでFreeBSDを使う記事が出ています!!
GPUが使えたりするみたいなので、楽しみですね!!